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 「スマートサイトシステムの活用事例」~厚賀トンネルに見る~

 講師:清水・北興特定建設工事共同企業体 監理技術者 大久保 征一郎

 以下の資料は、受講者の技術研鑽に役立つことを願い、講師のご厚意により提供いただいたものです。


20140919公開

PowerPoint PAGE-01 画像はクリックすると拡大します。

凡例
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厚賀トンネル工事 清水・北興特定建設工事共同企業体の 大久保と申します。
本日は「スマートサイトシステムの活用事例」~厚賀トンネルに見る~と題しまして、 発表させていただきます。

◆(0:15)

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本日の発表内容ですが、御覧の通りです。
はじめに現場概要をご説明した後、スマートサイトの活用事例をご紹介します。
また、最後にCO2削減に対する具体的な取り組みにつきましても、ご紹介させていただきます。

◆(0:15)

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はじめに、工事概要を説明いたします。
工事名は、日高自動車道日高町厚賀トンネル工事、工事場所は沙流郡日高町です。
工期は平成25年10月10日から平成28年9月30日までの約3年、
工事内容はトンネル延長1239m、内空断面積70.6m2、
本線盛土13万2000m3他 用排水等の附帯工事となります。
◆(0:30)

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現在の進捗状況ですが、
★上半414.0m、★下半407.0m、★インバート63.0mまで完了しております。
覆工・防水工につきましては10月以降の施工を予定しており、現段階では未施工です。

◆(0:30)

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厚賀トンネルの今までの施工実績をまとめたものです。
横軸は施工月を示しております。 縦軸につきましては左側に月進、右側に累計進捗を示しており、破線部が掘削全延長を示しております。
つまり、折れ線グラフが破線部に到達すれば、完了となります。
今年1月下旬より掘削を開始し、6月末時点で327mの掘削が完了しております。

月別に見ますと5月までは月進40m~80mでしたが、6月に月進100mを達成しました。
これは、5月に連続ベルトコンベア等の仮設備の設置が完了したこと、また、自由断面掘削機を大型化したことによるものです。
今後も平均月進100mを目標に施工を進めてまいります。

◆(1:10)

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それでは、スマートサイトシステムの活用事例についてご説明いたします。

トンネル現場では自由断面掘削機などの大型機械や集塵機、バッチャープラントといった設備を電力にて稼働しているため、
大量の電気を消費します。 それゆえにムダやムラをなくし、省エネに貢献することが、環境面においてもコスト面においても非常に重要です。
従来、省エネに取り組む際の問題点として、無駄な消費電力の定量的な把握が難しいという点がありました。
当作業所では、個別の設備ごとの消費電力をリアルタイムに監視・管理できるスマートサイトサイトシステムを導入しております。

これは、トンネル坑内外の設備で使用する電力を無線センサーを利用し、

現場詰所にある管理用PCにて一元管理することで、 設備ごとおよび設備合計の消費電力がリアルタイムに表示され、ムダ・ムラが早期に発見・排除でき、節電を効果的に実現するというものです。

インターネット回線を経由することで、現場詰所だけでなく、JV事務所内でも見ることができます。
◆(1:20)

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こちらがモニターの画像です。

ある日の計測結果ですが、昼勤と夜勤の交代時、坑内作業は休止するため、コントラファンや集塵機は電源をOFFにすることができます。
しかし、

夜勤から昼勤に移行する際、コントラファンが稼働していることが一目でわかります。

また、昼勤から夜勤に移行する際、集塵機の電源を消し忘れていることもわかります。
これらのデータを提示し、

休工時の電源OFFを徹底するよう、作業所内で周知します。

◆(0:40)

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こちらが是正後のモニターの画像です。

作業と作業の間、コントラファンや集塵機の電源がOFFになっていることが一目でわかります。
これらを繰り返し行うことで、電力量の削減効果が期待できます。

過去の実績より全体の5%程度の使用電力の削減効果が期待でき、
本工事では1工事あたり1.2トンのCO2削減が期待できます。

これは、約90本の杉の木が1年間に吸収できるCO2の量に相当します。

◆(0:40)

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その他、 当作業所では従来の懸垂灯に替わり、セラミックメタルハライドランプを使用しております。
消費電力が従来の懸垂灯が500Wであるのに対し、セラミックメタルハライドランプは110Wと省電力であり、
光源も自然光に近いため、写真に示す通り坑内を広域にかつ鮮明に映し出すことができます。

この照明を使用することで、1工事あたり6.8トンのCO2削減が期待されます。

これは、約500本の杉の木が1年間に吸収できるCO2の量に相当します。

◆(0:40)

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このほかにもトンネル掘削ずりを連続ベルトコンベアにて搬出する方法もCO2削減に効果があります。
従来、連続ベルトコンベアは、坑内環境、安全性の向上、さらには騒音が少ないというメリットもありますが、
ずり搬出にかかる動力を軽油から電気へ変換することで、

1工事あたり0.5トンのCO2削減が期待されます。

これは、約40本の杉の木が1年間に吸収できるCO2の量に相当します。
以上のことを積み上げることで、CO2削減に取り組んでいこうと考えております。

◆(0:40)

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ご清聴ありがとうございました。

END