講習会の記録

URADOCPDS>苫道安全協議連絡会が企画運営するCPDSプログラム>講習会のお知らせ

 「伝える現場写真の撮り方」 2/3 イベントと構図の基礎知識



PowerPoint PAGE-38

イベント写真も基本は同じです。

PowerPoint PAGE-39

イベント写真ですので、 まず、全景は必ず押さえましょう。
これがないと、何のイベントかさっぱりわかりません。
逆に、この一枚で、何のイベントか説明しきっていますね。
このように、最初から「絵ヅラが良くなるように」 現場を作っておく、というのも、手です。

PowerPoint PAGE-40

先ほどの写真もそうですが、
このような写真は 収まりきらないくらいに撮影すると、賑わいを感じます。
また、上から撮影することで、人の多さが際立ちます。
目線の高さで撮ると、手前の人たちの頭しか写りませんから。
この例でも演出で工夫が凝らされております。
15年近くトンネルをやっていて、このような現場はここが初めてです。
トンネル現場ならではの演出とは思いませんか?

PowerPoint PAGE-41

工事写真と大きく異なるのは、「表情を撮る」ことです。
背中の写真をパンフなどに載せても、何も伝わりません。
楽しげな表情、真剣な表情が人の心に届き、記憶に残ります。
どうでしょう? こういう写真を見て嫌悪感を抱く人は少ないと思います。
でも、この写真だけでは何が何やら。
引きがあった上で、初めてアップの写真が生きてくるわけです。
これからしつこく言いますが、表情とはつまり「目」を撮ることです。
人は無意識に目を追います。
目がしっかり写っていることが重要となります。

PowerPoint PAGE-42

左下の写真では、何をしているは分かりますが、
この写真では何も伝わってきません。
右側の写真だと、表情があるため、 楽しさや真剣さなどが伝わってくると思います。

PowerPoint PAGE-43

写真は水平に撮ることに細心の注意を向けるべきですが、 遊び心に欠ける部分もあります。
どうせデジカメ、何枚とってもタダなのですから、
思い切ったアングルで撮影してみると、 楽しい写真が撮れているかもしれません。
チャレンジしてみて下さい。

PowerPoint PAGE-44

イベント写真は、そのままPR写真に使われます。
当然、見る側に良いイメージを与えることが肝要です。
では、良いイメージとは何か? ときには面白い写真のことかもしれませんし、
カッコイイ現場の写真かもしれません。
多くの場合は、笑顔や真剣な表情、
みんなで頑張っている様が 見ている人の目を引きつけるのではないでしょうか?
ただ、大抵は時間とともにダレてくるので、 集中力のあるうちに撮影してしまうのも手です。

PowerPoint PAGE-45

イベント写真は検定写真とは異なり、 加工しても、ルール違反にはなりません。
後で紹介する「トリミング」や明るさ補正などにより より良い写真、喜ばれる写真になればOKです。
特に、明るい写真はそのまま明るい印象を 与えますので効果的ですが、
くれぐれも「やり過ぎ」にはご注意下さい。


PowerPoint PAGE-46

パワーポイントで明るさ補正する場合の画面です。
知ってはいても、面倒で活用していない人もいると思いますが、
このひと手間で、見る人の印象が変わりますので、
ぜひ、惜しまず活用していただきたいと思います。

PowerPoint PAGE-47

最後に集合写真のコツを紹介します。
素人さんの良くやるミスは、 先に人が並んでから、カメラを構えることです。
実は、真逆。 まず、カメラを構え、構図を決めてしまいます。
それから人を並ばせて撮影するのがセオリーです。
ここで注意なのがフラッシュで、
よく10m以上離れてフラッシュをたき「全然明るくならない!」
なんて会話をしている人を見かけますが、
これは当たり前で、
コンパクトカメラのフラッシュは5m以上離れたら無力だと思って下さい。
つまり、暗い場所で集合写真を撮る場合は、
かなり近い位置で撮らなければならないことを忘れないで下さい。

PowerPoint PAGE-48

これは三脚と外付けフラッシュを使って撮影した 現場見学会の集合写真です。
かなり暗いトンネル内での撮影ですが、 正しく設定して撮影すると、ご覧のような写真が撮影できます。

PowerPoint PAGE-49

最後に、写真を撮られることを嫌う方もいますので、 その点だけはお忘れなく。
テレている人なら良いかもしれませんが、 嫌がっている人は無理に撮らないように。

PowerPoint PAGE-50

さて、構図の話しに移りますが、
殆どの人は、 感覚的に「良い写真」を理解出来ていると思います。
これからいくつか写真を写しますが、 左右どちらの写真が良いと感じますか?
傾いた写真、すごく違和感を感じませんか?
人間は心理的に、静止物は水平・垂直にあるものと考えておりますので、
道路や構造物などの写真は傾いていると、見る人に悪印象を与えます。

PowerPoint PAGE-51

左の写真の方を良いという人はいないと思います。
人は、明るい写真からは明るい印象を受ける物だからです。

PowerPoint PAGE-52

でも、この写真ならどうでしょう?
暗い写真の方が、重厚感があり良い写真に感じませんか?
この写真の場合も、これ以上暗く撮影すると、 「目」が写らなくなってしまいます。
イベント写真では、目を写す重要性を忘れないで下さい。

PowerPoint PAGE-53

これだと左の方がバランスが良く感じませんか?
このように、勉強しなくても、 何となく良い写真は選べるはずです。
あとは、ちょっとした知識で 「より良い写真を撮れる・選べる」ようになれれば最高です。

PowerPoint PAGE-54

まず、構図の代表格がこの日の丸構図。
素人が写真を撮ろうとした時、だいたいこの手の写真ばかりになりがちです。
「日の丸構図が悪い」というわけではなく、 「日の丸構図ばかりになる」ことが問題なのです。
圧倒的な存在感を感じさせますし、 主題がはっきりしているから、それ以外に目移りしませんよね?

PowerPoint PAGE-55

そして、日の丸構図からの脱却という点で、
一番の近道がこの「三分割法」です。
その名の通り、上下左右、三分の一の所に主題を置き、
反対側を空けることで、簡単に、驚くほど落ち着いた構図となります。
ここでのポイントは、動きの方向、目線の方向を広く開けることです。
これを逆にすると、変な写真ができあがってしまします。
しつこいですが、イルカであっても目が写っているかどうかで、印象が変わります。

PowerPoint PAGE-56

構図には相性があり、「静止物は日の丸構図」が、
「動くものは対角線構図」が良いとされております。

PowerPoint PAGE-57

人を撮るときに注意したい2つの構図を紹介します。
1つ目は「串刺しショット」 頭から木が生えてたり、電柱が生えてたりすると、
コミカルを通り越して、大変失礼な写真になります。
普段からこういう写真は撮らないようにしているため手持ち写真がなく、
ネットから流用してきた写真なので、大きく加工を施しております。
失礼ですし嫌われますので、撮ってしまった場合も選ばないようにしましょう。

PowerPoint PAGE-58

これは「首切りショット」とか「ギロチン写真」とかいわれる写真で、
同じくインターネットから持ってきました。
これも気を付けないと、無意識のうちに撮影している場合がありますので、
選定の段階で外しましょう。

PowerPoint PAGE-59

★「構図なんて考えて撮れない」   という方にオススメの裏技!★
パソコンには「トリミング(切り取り)」  という機能があります。
広めに撮っておけば、後から  「良い感じ」に切り取ることが思いのまま!
検定写真はNGですが、イベントやプライベート写真で、是非お試しを。

PowerPoint PAGE-60

本当は撮影時からできれば満点ですが、
上手く撮れなかった写真も、このように少し切りそろえるだけで見違えます。
一見失敗したかに見える写真でも、 余計な物を排除して整えれば、生かせることも十分にあります。
なお、切りすぎると画面の大きさによっては データが不足し、荒くなりますのでご注意を。

PowerPoint PAGE-61

本当は撮影時からできれば満点ですが、
上手く撮れなかった写真も、このように少し切りそろえるだけで見違えます。
一見失敗したかに見える写真でも、 余計な物を排除して整えれば、生かせることも十分にあります。
なお、切りすぎると画面の大きさによっては データが不足し、荒くなりますのでご注意を。

PowerPoint PAGE-62

人の目は光があるから物を見ることが出来ます。
デジカメも、光をデータに変える仕組みであることを まず、理解して下さい。

PowerPoint PAGE-63

当然、明るくて光が多い環境では、
一定時間に得られるデータ量も多いのですが、
逆に暗い場所では、一定時間に得られるデータ量が 少なくなるので、
手振れなどの不具合を引き起こします。

PowerPoint PAGE-64

良くあるたとえ話で、カメラを蛇口だと思って下さい。
蛇口から出てくる水が光で、 コップがフィルム、
まぁ、平たく写真だと思って下さい。

PowerPoint PAGE-65

蛇口を開けると水が流れ出ます。
開ける量が「絞り」、空けてる時間が「シャッタースピード」 なのですが、
ここではそれに触れずにいきます。
一定時間で溜まった水の量で、「写真の明るさ」が決まります。

PowerPoint PAGE-66

コップに水が満タンに溜まった状態が 黒から白までほどよく写った、
見た人に違和感を与えない光の量、
つまり、写真の出来映えだと思って下さい。

PowerPoint PAGE-67

暗い環境では、同じ時間で溜まる水、
つまりデータが足りないため、
このように色味のない、暗い写真になります。
程度が良ければ「ローキー」と言って良い写真でもあります。

PowerPoint PAGE-68

水が溢れる、
つまり、データが多すぎると 色味を失い、白っぽい写真になります。
程度が良ければ「ハイキー」といって、明るくて良い写真となります。

PowerPoint PAGE-69

同じ時間だけ蛇口を開けていても、
明るい環境と暗い環境では、出てくる水の量が違うことは おわかりいただけると思います。
明るい環境では、あっという間にコップが一杯になり、 暗いと、なかなか溜まりません。

PowerPoint PAGE-70

コップを一杯にするためには、長い時間蛇口、
つまり、 シャッターを開け続けなければなりません。
すると、1秒など長い時間、静止させることが出来ないため、
手振れなどの不具合を生じさせるわけです。

PowerPoint PAGE-71

ブレにも大きく二種類有り、
殆どの場合は「手振れ」で、シャッターが開いている間に、
撮影者が動いてしまうことを指し、
できあがった写真は ごらんのように、全てがブレて写ります。
対して、三脚などを使用しても、 シャッターが開いている間に、
対象物が動いてしまい、 静止している物はバッチリ写り、
動いているのだけブレブレの 写真ができあがるわけです。

PowerPoint PAGE-72

ブレも上手に応用すれば、
このように蛍が静かに飛ぶ写真や
素早い動きを表現することもできます。

PowerPoint PAGE-73

これを解決する方法は大きく2つあり、 1つは強制的に光を足すことです。
つまり、ライトやフラッシュをあてて解決します。
2つ目は、小さいコップに変えれば、同じ水の量で一杯になります。
「ISO」とか「イソ」とか言う、我々土木業界のISO○○などの 元になったフィルムの規格がそれです。
数値が小さいほど、コップが大きく、緻密な写真が出来る反面、暗い場所には向かず、
数値が大きいほどコップが小さく、暗い場所でも高感度な撮影が出来る反面、
ノイズの多い写真が出来ます。
これを解決する方法は大きく2つあり、 1つは強制的に光を足すことです。
つまり、ライトやフラッシュをあてて解決します。
2つ目は、小さいコップに変えれば、同じ水の量で一杯になります。
「ISO」とか「イソ」とか言う、我々土木業界のISO19000などの 元になったフル無の規格がそれです。
数値が小さいほど、コップが大きく、緻密な写真が出来る反面、
暗い場所には向かず、 数値が大きいほどコップが小さく、
暗い場所でも高感度な撮影が出来る反面、 ノイズの多い写真が出来ます。

PowerPoint PAGE-74

ISOを高感度に設定すると、どんどんノイズが多くなり、写真の質は低下しますが、
工事現場としては、殆ど問題ないと言えます。
何が写っているか分からない写真よりはずっとマシです。
多くのカメラはISOをオートで選んでくれる機能がありますので、 是非、確認してみて下さい。

PowerPoint PAGE-75

この複合問題として良く生じる現象がこれです。
背景はよく見えるのですが、人物が真っ黒。
俗に言う「逆光」の状態です。
これも、背景・人物のどちらのコップを適量にするかで、二者択一になります。
この場合も、背景を適正にしておいて、 人物にフラッシュを当てることで解決出来ます。
ちなみに、写真の上手な人たちは、 人物を撮るときは逆光で撮るのが一般的です。

PowerPoint PAGE-76

この知識がいつ、何の役に立つかというと、 例えば、こんなシチュエーションです。
写真からも分かるとおり、参列者としてかなり離れて撮影したので、
こればかりは大型フラッシュがなければ まともな写真を撮ることは不可能です。
写真係として近くから撮影すれば、コンパクトカメラでも撮れますが、
このような場では、係員でも近づくことは出来ませんよね。

PowerPoint PAGE-77

(画面内容について、実物で説明)

PowerPoint PAGE-78

また、「液晶で確認したのに、パソコンの画面や印刷紙では全然ちがう!!」 と、
困ったことはありませんか?
これを解決するには、専門的知識と手間、
数万円のお金がかかりますので、 我々シロートは涙をのんで我慢するしか有りません。
ちなみに、これを引き起こす原因は、
各カメラやパソコン画面が 正しい色で表示していないからであり、
個別に調整する必要があるからです。

PowerPoint PAGE-79

また、ずっと液晶画面を見続けて撮影したのに、
撮影した瞬間、液晶画面の色合いが変わってがっかり!
なんて経験ありませんか?
これは、常時、正しい色で表示するには膨大な情報量を 連続的に処理し続けなければならないため、
多くのカメラは 処理速度優先で80点の画像を写し続けます。
そして、撮影した瞬間にフル稼働して正しい色を表示する、
という仕組みなので、一部のメーカー・機種を除いては 残念ながら解決出来ません。

PowerPoint PAGE-80

以上でおわり!
撮影時にちょっと気を配り、
「良い写真」を選んだり、
ちょっと加工したりして
より良い写真で喜ばれましょう!

このつづきは、おまけ