講習会の記録

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「年維持だから使えるGISの応用」

 講師:株式会社手塚組 工事部 次長 北上 鉄人(きたがみ てつと)

 以下の資料は、受講者の技術研鑽に役立つことを願い、講師のご厚意により提供いただいたものです。


20141111公開

PowerPoint PAGE-01  画像はクリックすると拡大します。

北上: 御紹介いただきました 株式会社手塚組 工事部の北上と申します。
昨年11/12に開催されました「今日から使えるGIS」講習会に参加して
我々年維持業者でも施工計画書にGISを利用できないかと思ったのがきっかけであります。

本日は,
今年度から実際に
施工計画書に利用した活用事例を紹介したいと思います。

どうぞ宜しくお願い致します。 ★

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本日の内容でございます。
1.本講習の目的
2.施工計画書の作成に向けて
3.活用した事例の紹介
4.まとめ 上記の内容で進めていきたいと思います。
なお,本講習の内容につきましては,すでにURDOのHPにUPされていますので,
この場でメモ等を取らなくても大丈夫ですのでゆっくり聞いていただければと思います。★

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1.本講習の目的

 施工計画書を工夫して作成したい!  ⇒ 年維持だからこそGISが活用できる!
 これから発表する内容は,実際に施工計画書に利用した内容を皆さんに見ていただき,
「年維持業者でも施工計画書にこんな形で利用できるのか!」と思ってもらい、
それぞれの維持工区に合ったもので活用するきっかけになってくれたら良いと思います。★

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2.施工計画書の作成に向けて
私たち年維持業者は以前、工事受注前に本部でのヒアリングというものがあったのを覚えていると思います。
そこで審査官の前でその路線の留意点(特徴)や緊急時や異常気象時の対応について一生懸命暗記したことを度緊張しながら説明した経験を私と同じでお持ちの方もいるとおもいます・・・
その時の話した内容を上手くGISを使い施工計画書に活用できたらと思ったのと、
監督員も数年で代わりますし新しく来た方がより早くこの路線のことをわかってくれればというのも理由の一つです。
私たち年維持業者が日々の作業で留意している点の中で以下のようなものがあります。
➢携帯電話の不感エリア(緊急連絡)
➢ロードキル(鹿),特定外来植物
➢地震・津波の対応
➢除雪重点区間
➢防災点検危険箇所 これらは普段何気なく作業しているかもしれませんが,
施工計画書でGISを利用して資料を作成することにより
「年維持業者はこんなことに留意して作業してるんだ」とアピールできると考えています。★

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3.活用した事例の紹介

 手塚組で管理している路線の位置図を示したものがこちらになります。
 このように,路線のラインはGIS上で作図が可能です。
 国道のキロポストは道路基準点案内システムからデータを読み込むことで作図できます。
 また,下図となっている国土地理院の地図やGoogleの航空写真では路線番号が見えにくいため,
GIS上で任意でルートマークが貼付可能です。
本日お集まりの皆様はよく御存知だと思いますが,URADOのホームページに ルートマーク集がありますのでこれを利用されると便利です。
同様に方位記号も簡単に貼付可能です。
 作成したデータはjpegなどの画像データとして出力してエクセル,ワードに貼り付け可能です。
 あとは,必要な旗上げ等はエクセル,ワードで簡単に作業ができます。 ★
先程は国土地理院の地図で管理している路線を表示しましたが,
このようにQGISで3D描画させると地形を表現することも出来ます。 ★


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QGISによる作図

先程お見せした国道のラインはQGIS上で「レイヤ」として任意で線を描くことができます。
詳しい書き方については,本講習会では割愛させていただきます。★

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道路基準点案内システム

ここに示したHPでキロポストの情報を取得することが出来ます。★

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国土地理院ダウンロードサービス
このHPでは,学校,病院,バス停など,ありとあらゆるデータが取得できます。★

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URADO ここではルートマークを取得できます。
皆様御存知だと思います。★

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(1)携帯電話の電波破断地帯

携帯電話の電波破断地帯を示します。
まず,空測図の状態から道路基準点案内システムから読み込んだキロポストを表示させます。★・・★
ここからは,QGISでハッチングをかけた「電波破断地帯」を表示させます。★

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(2)ロードキル(鹿),特定外来植物

私たちが管理しております路線では,ロードキル(鹿),特定外来植物(オオハンゴンソウ)などがあり,
施工計画書で位置を示すことによりわかりやすく作成することもできます。
国土地理院の地図を使用したものであれば等高線もあり地形の形状もわかりやすくいかにも図面らしく、★
航空写真を利用したものであれば国道と隣接して軽種馬生産牧場の放牧地や育成場が見ての通り把握でき
路側作業には十分打合せを行い注意しなくてはなりません。
ロードキルでシカの被害が多いのも餌となる牧草も豊富で川へ水を飲みに国道を横断するためだとも考えられています・・★

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(3)地震,津波の対応

浦河地区では,地震も多く津波の発生が懸念されています。
いま示しているものが,国土地理院の基盤地図情報データを読み込んで津波の浸水区域を示したものです。★
これに,国土数値情報データを読み込んで「避難場所を」示したものです。
これにより,作業時の一時避難場所の明示,弊社の防災訓練などに利用しております。★

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基盤地図情報
こちらが先ほどお見せした浸水区域のデータを取得したHPです。
これらのデータは一度読み込んでしまえば,何度でも利用できるので大変便利です。★

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(4)除雪重点箇所

小学校や病院がある箇所については,除雪重点箇所として留意しております。★
小学校,高校,病院をさせた状態から通学路と除雪重点区間を示します。★

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(5)防災点検箇所
手塚組で管理しているR236では,「雪崩」,「落石」が防災点検箇所として挙げられております。
このように,防災点検箇所を把握しているということもGISを利用して表現できます。

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(5)防災点検箇所

手塚組で管理しているR236では,「雪崩」,「落石」が防災点検箇所として挙げられております。
このように,防災点検箇所を把握しているということもGISを利用して表現できます。

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(6)QGISによる3D描画
冒頭で弊社が路線管理している路線図を3Dでお見せしましたが,
防災点検箇所などで,このように3Dを利用すると地形状況をわかりやすく伝えることが出来ます。
これについては施工計画書で取り入れておりませんが,
次年度取り入れていけるようにしたいと思います。

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6.まとめ

 そろそろまとめに入りたいと思います。

・地域特有の情報を任意で付加できる
 皆さんが担当される地域で,特有の情報がそれぞれあると思います。これらを任意で付加できます。
 これは冒頭で申し上げましたが,地元で建設業をされておられる方であれば,
 「この地域のことは,我が社にお任せください!」と地域の精通度をアピールすることができ,質の向上につながると思います。

・社内で情報共有できる
 一つのファイルを社員全員で共有すれば,無限大に情報を追加できます。

・技術継承ができる(担い手育成に寄与)  GIS関連など興味をもっている若者も多いと思います。
土木離れと言われておりますが,このようなツールを活用して興味を持ってもらい,
 ひいては技術継承に寄与できるのではないでしょうか?
 これまで私がお話ししたことが,きっかけとなって年維持業者だからこそGISを活用できるんだ!と思っていただけると幸いです。

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END

《関連情報》

「今日から使えるGIS」

今日から使う「QGIS」の手引き