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いなかのCIMとGIS

「電線共同溝事業におけるCIMの試行」

 講師:株式会社近代設計 札幌支社 技術部 主任技師 山本 知幸

 以下の資料は、受講者の技術研鑽に役立つことを願い、講師のご厚意により提供いただいたものです。


20160126公開

PowerPoint PAGE-01  画像はクリックすると拡大します。

司 :ありがとうございました。 それでは続きまして、『電線共同事業におけるCIM試行』と題しまして株式会社近代設計 札幌支社 技術部 主任技師 山本様、宜しくお願いします。
[0:0:50] 山本: それでは、電線共同事業におけるCIM試行についてということで、私の方から簡単に説明をしたいと思います。 ★

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まずはCIMモデルによる試行の目的という事なのですが、私、あの、実はCIMというのは、今年度初めてやらさせていただきまして、初めてやるという事で、どういうふうにやっていけばいいのかなという所から考えて始めたのですけれども、まず、電線共同溝という地下構造物の設計なのですけれども、その電線共同溝にCIMを適用するに当たって、どういった狙いをしたらいいのかなという所をまず考えまして、大きくは3つ考えました。  一つ目は設計効率の効率化という事で、当然3Dになりますので、地域住民への説明ですとか、それから、電線共同溝の場合、関係機関が非常に多い。源泉管理者から地下埋設物の占有者、それから警察ですとか多岐の関係機関になりますので、そういった関係機関との協議に提供できたらなというのを感じました。 それから2つめとしては、設計の高度化・自由化・迅速化という事で、電線共同溝を設計するに当たりましては、当然地下埋設物等を干渉というか、リバーブル加工ですとか、埋設が出る場合には移設計画等、電算しますので、その地下埋設物との兼ね合いをチェックするというのを3Dで表現できたらより表現しやすいのかなというのが2つ目でございます。 3つ目としては、電線共同溝の維持管理の高度化という事で、現地では当然2Dで維持管理を行っておりますので、それを台帳に3D化する事によって、それが維持管理し易くなってくると。この3つを狙いとしまして、これを試行しました。 ★

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続きまして、使用ソフトウエアという事で、まずはCIMをやるのに当たって、どのソフトを使うかという所まで選定を始めたのですけれども、今回の結論としましては、川田テクノシステムさんのV-nasClairというソフトを選定しました。この理由としては2つあるのですけれども、1つが今回の苫小牧道路事務所さんの電線共同溝という事で、ASPシステムのBase Pageという物を使っているのですけれども、これとの連携が可能との事。 これは具体的にはBase Pageの方でビューワーが搭載されているのです。これのある例、例えば当社が作った3Dモデルを発注者の方と打合せするに当たって、そのビューワーを通してやれば打合せの効率化に繋がるのではないかというところで、これの必要性を思うのです。 2つ目の理由としましては、CALSに対応した和製ソフトによる3Dモデルの実現性検証という事で、V-nasClairとCALS、それに対応したソフトとなっておりまして、当然今まで蓄積されているCALS対応のデータというのが弊社の中に確認してありますけれども、これを今後有効に活用していくためにも、CALSに対応しているソフトを使う事によってより良い今後に繋がっていくのではないかという所で、今回これを選定したという事になります。 今後はV-nasClairは、機能というか、基本なのですが、川田テクノさんからの***になります。

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今回、CIMモデルの作成をするのに当たって、対象範囲と、それからどういうようなモデルを作るのかというところでございますが、今回も電線共同溝の設計範囲、苫小牧の栄町、たかが500mの区間、今回の設計の範囲になっておりまして、CIMモデルにおきましても今回はその全線についてCIMモデルをやってみるという事で対象を決めました。 どういった物をモデル化していこうかというところで、まず当然、電線共同溝の設計ですので、電線共同溝のオフシフトが可能か等ございますが、これは当然、全線に渡って持っていく。それから内容が違いますけれども、モデルセンターについては次のページでご説明いたします。★

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まず、対象としたのは地上物ですね。500mの区間でも、地上の物と地下の物がございますけれども、まず、地上物は全て作る。それはなぜかと言いますと、例えば住民説明をするに当たって、電線共同溝の目的としては、今、電柱があるのがなくなって地下に埋まってという事で、景観性の向上というのが電線共同溝の効果として、まず挙げられるので、当然、地上の状況ですよね。 すっきりとしたイメージになるというところがイメージとしてありますので、それを表現するためにも、まずは地上のものは全て表現するという事で、具体的には例えば当然、電線、電柱があって、信号柱なり照明柱、植樹、標識、そして電柱、沿道の建物がある。こういった物は表現していかないと。 表現するに当たって、今、先ほど東鵬開発さんから詳しい説明がありましたけれども、LODというレベルがあるという事なのですが、今回目的が、そういう協議資料ですとか住民説明ですとか、そういった物に使えるという事で、そこまで細かいレベルは求めていないので、せいぜい200ぐらいのレベルで選定する。建物については本当に建物があるのです、というふうにわかる程度でかまいませんので大丈夫です。 ★

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それから地下モデルという事になりますが、電線共同溝も当然地下に入っていきますので、地下に埋まります。地下に当たりましては、電線共同溝が特殊溝となりましてそれから地下埋設物ですね。LKDSEそれから、SUV車道を全部走っているのですが。あと、SE取付管ですとかガスや水道管ですね。給水管等もありますので、こういった物も表現していきます。それからこういったNTTのがありますけれども、映っていませんけれども水道弁とか汚水管、こういった物も今ある物は全てデータ化する。 ★

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それから3つ目としましては、仮設モデルという事で電線共同溝を施工するのに当たって、例えば特殊な矢板を打って腹起しで仮設をするのですね。なかなか1日では終わりませんので、鋼板を敷いて日中は仮付ける施工となりますので、そういった物をCIM化する。これは実際には住民説明会のときにこれを入手して施行の段階という物を伝える。★

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例えば施工計画で言う所の電線共同溝、例えば車道に電線共同溝を敷設するのですけれども、そういう事をしても車線規制をしなければ施工できないので。 これも住民の方は施工の時にこういった施工の、自分たちが使いづらくなるのが懸念されますので、これで3Dで効率化して施工の状況を協議するのに使えると思います。 ★

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以上が、今回撮影した3Dモデルになるのですが、今回、冒頭でも申し上げましたけれども、初めてのCIMモデル作成という事で、いろいろこれからどういうふうに作っていこうかという事を考えながら、まず、工夫したポイントという事で1つ目なのですが、沿道の建物ですね。これは500mくらいに何件かございますけれども、これは力が非常に入っているという事で、考えましたら表面に写真を使ったら見栄えが出るのではないかというところで、今回現地で写真を撮って、ちょっとこれを電柱とか植樹とかも載せて消して、きれいにしてあるという事で載せてます。 ★

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工夫したポイント2つ目としましては、なるべく既にあるような3Dパーツについては集めて活用していきましょうという事で、これはもう川田テクノさんの所で頂きながら進めたのですが、これは植樹などですね。パーツがあるという事で、これはパーツを頂いてそれをうまく配置した。これはある物を使う事によってこの植樹を作る時間が削減されたという事で、こういうふうにできた。 ★

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3つ目のポイントは、作業がし易いレイヤー分けを意識という事で、これは本当に3Dキャドを使っていく中での共通点なのですが、やはり2Dを3Dですので、いろいろなレイヤーが重なっていく。実際作業するに当たりましては、全部重なっていますので、作業したい対象物が選択ができないのです。ぐちゃぐちゃになっちゃて。それを避けるためになるべくそのレイヤーを分けました。それで逆にちょっとレイヤーが増えすぎて解りづらい結果になっているのですけれども、そういう事でレイヤーを分けて作業をし易いように工夫をしたというところがあります。 ★

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4つ目の工夫ポイントは、使用用途をイメージしてレイヤーを分割するという事なのですが。例えば掘削のイメージなのですけれども、今、これ、舗装面があって、それを掘削してトウチシュウゴウ整正するのですが、掘削の時にここをレイヤーで分けておかないと非表示にできないのですよね。こういった使い方をイメージしてレイヤー分けをしておかないと、なかなか後から分けるというのが難しくなる。逆にその、例えば1回これを作ったら、ここを分けたいのだよという場合も出てくるのですけれども、そうすると表面を全部やり直す事になると、なかなかうまくいかない。一体の物としての、後から分割というのは、なかなかできない。そこで、そこはあらかじめ不施工をイメージしてレイヤーを分ける。別々に配置する。 ★

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逆に苦労したポイントはあるのかなというところなのですが、まず1つ目としては当然なのですが、3Dキャドに慣れるまで長い時間を要しました。これは当然、2DからZ方向という概念が作り出されるので、作業が複雑化しています。特に苦労したのは、例えば曲がっている物を立てたりですね。先ほど写真を貼るというお話をしましたけれども、あれを1回XYフォーメーション上で貼って、それを縦に回しながら、そういった、なんと言いますが、回転しながらという作業をするという事で、結構キャド作業をする上でかなりやる事が多く、訳が分からなくなる。慣れるまで非常に時間を要したというのがあります。★

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2つ目の苦労したポイントといたしましては、全ての構造物に寸法を設定するのが必須という事で、今回の500mの中でいろいろな構造物がありました。建物等ございましたけれども、欲を言えば、標識にも種類がありますし、小構造物、柵みたいな物があったり、消火栓とか、いろいろな多岐に亘る構造物がありまして、これ、全て3Dで作成するにサーフィス3Dで作成するためには、ある程度全て、寸法を設定しないとできない。例えば電柱ですとか、信号ですとか、分かり切っている物というのは、側面図みたいな物がある場合には、その通り3D化すればいいので、そんなに造作もない事ではあったのですが、結構寸法が分からない構造物というのがいっぱいありまして、特に沿道の建物なんかは実際のプリントとかはありませんので、それは写真等で推定してやるのですが、なかなか写真で見た感じでやると、ありえないような大きさになったりとかありまして、ある程度、例えば建物の扉とか、近くにある車とか、そういった分かる物から基準に探して、そこからキャパとかを想定して、1個1個やっていったという事で、結構こういった3Dモデルを作るためのマイ入力というか、そういうので結局時間が掛かるかなという事はございます。

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3つ目、最後なのですけれども、ビューモードでの動作性を損ないやすいという事で、これはなかなか、どうしても構造物が増えていってしまうと、だんだんと動きが悪くなってしまいました。例えば今回の植樹とかが絡むのとか、結構要素数の多い物の方をいっぱい配置してしまうと、なんか動きが悪くなってしまうという事で、実際、これ結構解決できていない。これ、なかなか動きがうまく表現できていない。

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以上がまあ、今回のCIMモデル作成にあたっての留意点でありますが、実際にCIMを使った導入効果といったところでありますが、ひとつは設計検討の効率性とうところでして、今まではこういった平面図、横断図、といったものでやっていたものを、3Dにしてみた、とうことで、やはり解りやすい、2Dで見るよりも埋設物との関係等が解りやすいとうこが感じられます。

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それから打合せの効率性、こちらは冒頭に申し上げましたようにBASEPAGEにある3Dモデルビューがあり、これを用いて発注者の方と可視化した打合せができるといったことがあげられます。これもデータの容量が大きくなりすぎてしまい、表示できなくなるといったトラブルがあったりと、なかなか上手くいかないこともあったのですが、これらが上手くいった場合には非常に効率化がはかれるようなに感じます。

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3つ目、関係機関との協議の有用性ということで、これは秋に行われた、参画事業者との方々に集まって頂いて行った設計調整会議です。この次の会議を2月下旬くらいに行う予定でありますが、その時にCIMをお見せして、 インフラ埋設管理者の方に、可視化できたものを説明して、埋設管理者であれば、電線共同溝との離隔ですとか、管の管理者であれば、管がどのように入るですとか、そういったところの協議に利用できればと考えています。

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4つめの、住民の事業把握の向上といったもので、実際にこちらは12月17日に行われたもので、住民説明会を行い、ここで説明したポイントとしては、住民の方なので、まずは電線共同溝というものは、どんなもなのかとを説明して、どのように施工してゆくかなどを先ほどの施工もモデルをお見せして段階的に整理して、最終的にそのようなものが出来あがるかといった説明をおこなっております。
それと規制についての、今、だいたい片側2車線ですが、片側1車線を規制して行いますといったところを3D化してお見せすして理解の向上をはかったもになります。 以上になりますが、もし、宜しければ、簡単にCIMを操作しても・・・・。

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中山: CIMの工夫ポイントだが、みんなに公表できるものだよね? 他の会社でも、次にプロポとかを考えたときに、出したくないものも有るわけでしょ? 今回は見せれるものだけをみせたのでしょ?まねされても困らないものを出したのでしょ? といのは、見せたくないものもあるよね。 それは、まあ・・・。
中山: 今の発表はどんどん使って下さいといことで、懐が深いってことでいいのかな。
山本: 以上、ご清聴ありがとうございました。
25:00終了 (一同拍手)

END


§9「3Dモデルによる道路設計 ASPによる意思決定とGISコンテンツの搭載」/川田テクノ



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