講習会の記録

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 「第6編 要約版 調査担当用」

 講師:株式会社ドーコン 環境保全部 主任技師 中村 裕 技術士(建設部門 建設環境分野)

 以下の資料は、受講者の技術研鑽に役立つことを願い、講師のご厚意により提供いただいたものです。なお、オリジナルデータの提供は予定しておりません。

▼他編へのリンク

「野生植物移植作業マニュアル(案)要約版」の改定点

第3編_木本類図鑑

第4編 要約版 監理担当用

第5編 要約版 作業担当用

第6編 要約版 調査担当用


20141111公開

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本編では、「日高自動車道 野生植物移植作業マニュアル<要約版>」は、調査担当編を説明します。

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はじめに、日高自動車道の建設では、計画路線上及び周辺で野生植物の着目種が確認された場合には移植を行い、環境負荷の低減や種の保存に努めています。
計画路線上で改変され新たに造成される道路のり面は、郷土種の落葉広葉樹と周辺の表土に含まれる郷土種の林床植物を用いて、自然林として再生するものとしています。
本要約版(調査担当編)は、本マニュアル(案)<本編>より編集しており、計画路線上及び周辺での野生植物の確認調査方法・取りまとめについてまとめています。
調査担当者は、移植前の準備作業として、計画路線上及び周辺での着目種・木本類の確認調査を行うことを想定しています。

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移植の手順は、①移植方針の決定、②着目種・植生ユニットの仮移植、③木本類(稚樹)及び低木類の仮移植、④高木の伐採、⑤木本類(伐株)の仮移植、⑥伐採木、使用しない伐株等の除去、管理、⑦表土の保管、⑧仮移植後の維持管理、⑨再生地への本移植となります。
調査担当者は、②着目種・植生ユニットの仮移植、③木本類(稚樹)及び低木類の仮移植、⑤木本類(伐株)の仮移植、⑦表土の保管での調査を主に担当します。

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ここからは、着目種・植生ユニットの仮移植になります。
①事前確認、②マーキングは、調査担当が行い、③掘り取り、④運搬、⑤植え付けは、作業担当が行います。
事前確認では、草本類の生活史を踏まえて、事前確認の時期を設定します。
次に、計画路線上を踏査し、草本類の確認を行います。
草本類を確認した場合には、マーキング作業を行います。マーキングは、移植数量より余裕を持たせて多めに行います。

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マーキング作業では、ビニール製ピンクテープ等に種名と通し番号を記入します。
次に、テープを針金等につけて、草本類の近くに差し込みます。
最後に、 図面上に位置を記録し、種名、番号等を台帳に記入します。
計画路線上での草本類の着目種の分布は図1、移植台帳の記入例は表2、配置図面の記入例は図2を参照してください。

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表1には、着目種の移植・マーキング適期を示しました。
移植時期を考慮してマーキングを行います。

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こちらの写真では、実際に行ったマーキング作業を示しています。

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図1には、計画路線上での草本類の着目種の分布図(模式図)を示しました。

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表2には、移植台帳の記入例を、図2には、仮移植地の配置図面の記入例を示しました。

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ここからは、木本類(稚樹)及び低木類の仮移植になります。
調査担当が、①事前確認、②マーキングを行い、作業担当が③掘り取り、④運搬、⑤植えつけを行います。
事前確認では、計画路線上を踏査し、自然林再生に利用する木本類(稚樹)及び低木類の確認を行います。
樹高1m未満の落葉広葉樹の高木種と低木類を対象に、マーキング作業を行います。
マーキングは、移植数量より余裕を持たせて多めに行います。

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マーキング作業では、ビニール製ピンクテープに種名と通し番号を記入します。
テープを木本類(稚樹)及び低木類に直接結びつけます。
図面上に位置を記録し、種名、番号等を台帳に記入します。

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こちらの写真では、実際に行ったマーキングの様子を示しています。

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ここからは、木本類(伐株)の仮移植になります。
調査担当が、①事前確認、②マーキングを行い、作業担当が③掘り取り、④運搬、⑤植えつけを行います。
事前確認では、計画路線上を踏査し、自然林再生に利用する木本類(伐株)の確認を行います。
確認は、木本類(稚樹)の事前確認と同時に行います。
幹の根元径10cm以下の落葉広葉樹の高木種を対象に、マーキング作業を行います。
マーキングは、移植数量より余裕を持たせて多めに行います。

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マーキング作業では、ビニール製ピンクテープに種名と通し番号を記入します。
テープを木本類(伐株)に直接結びつけます。
マーキングは伐採前に行うので、結びつける位置に注意します。
図面上に位置を記録し、種名、番号等を台帳に記入します。

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こちらの写真では、実際に行ったマーキングの様子を示しています。

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ここからは、表土の保管になります。
調査担当は、事前確認を行い、作業担当はすきとり、堆積・保管を行います。
表土には様々な生物が生息・生育し、郷土種の種子も含まれており、自然林再生のための重要な資材として再利用するため、表土を保管します。
事前確認では、表土の厚さを確認し、図面に記録します。


以上で、調査担当編の説明を終わります。